6月も中旬に差し掛かって全国的にすっきりしないお天気が続いていますね。こんな季節はヴィジュアル系を聴いて元気になろう!ということで、梅雨の時期にぴったりのV系ソングを90年代、2000年代からまんべんなくチョイスしてみました。憂鬱な気分を吹き飛ばすか、さらに憂鬱な気分に浸るかはあなた次第。
R指定「ラストレイン」(2012)
若手ヴィジュアル系期待の新星…といっても、そこそこキャリアのあるメンバーです。R指定といえば比較的ダーティーなテーマを唄うイメージが強いのですが、この曲は驚くほど爽やかで、持ち前のポップさが全面に押し出された、とにかく聴きやすい一曲です。
Plastic Tree「ザザ降り、ザザ鳴り。」(2007)
個人的に彼らほど雨が似合うバンドは他にそうそういないのでは?と感じるのがPlastic Tree。この他にも雨をモチーフにした曲はたくさんありますが、疾走感がある中にプラトゥリ節ともいうべき独特のマイナーなコード進行が切なくも心地よい、こちらの曲をイチオシします。
Phantasmagoria 「光に降る雨」(2005)
ヴィジュアル界の神ことKISAKIが凛結成前に活動していたPhantasmagoria。シンフォニックな同期をバックに丁寧に奏でられるアルペジオとベースライン。さらに絡み付くツインギターと効果的に挿入されるピアノがなんとも美しい情景を描き出します。
ムック「雨のオーケストラ」(2005)
タイトル通り、壮大なイメージの漂うストリングスに逹瑯のエモーショナルな唄声が胸に刺さるような名曲です。儚さと力強さ、それでいてスケールを感じる世界観は、まさにムックの得意とするところですね。
シド「私は雨」(2004)
シドのインディーズ初期を代表する名曲です。歌謡曲チックなメロディラインが印象的で、いろんな人の耳に馴染む楽曲です。ちなみに前述のR指定もシドと同じ福岡出身のバンドです。影響を受けてかどことなく近い雰囲気ですが、どちらも素敵なバンドです。
the GazettE「絲」(2003)
切ない歌詞が印象的な初期ガゼットの名曲。歌詞はルキとれいたによるものです。雨の曲ではありませんが歌詞の中に「6月8日」というフレーズがでてきます。ちなみに別れ道という曲には「7月8日」という言葉が出てきます。「7月8日」という曲もあります。「だから何だ?」って話ですが…。
L’Arc~en~Ciel 「Singin’ in the Rain」(1998)
yukihiro加入により現メンバーとなった最初のアルバム「HEART」に収録のミドルテンポナンバーです。ジャズテイストのしっとりとおしゃれな雰囲気が特徴的ですね。この曲を聴きながら雨が降る窓際のテーブルで一人たそがれ、お紅茶とマカロンをお上品に頂くのが上級者。
MALICE MIZER「ma cherie」(1996)
雨というより雨上がりの曲ですね。異国の華やかな街並みを連想させる美しい歌詞と、リズミカルで明るい曲なのに、どこか切ないメロディーラインが印象的です。曲名のma cherieはファンクラブ名にもなっていて、TETSU、Gackt、Klahaの3世代に渡って演奏されていた名曲です。
LUNA SEA「RAIN」(1994)
LUNA SEAがブレイクするきっかけとなった3rdシングルROSIERのc/w曲。この曲に関しては様々なサイトでも絶賛されているのですが、私個人としても間違いなくLUNA SEA最大の名曲ではないかと思っています。この曲にMVは存在しないのですが、目を閉じると不思議と情景が浮かんでくる…そんな圧倒的表現力がこの曲にはあります。
BUCK-TICK「六月の沖縄」(1993)
6thシングルとなったドレスのc/w曲がこちら。当初のBUCK-TICKはビートロック色が強く、デビュー後はゴシック色の強いバンドでしたが、この曲の前にリリースとなったベストアルバム「殺シノ調べ」あたりから、多様性に富んだアプローチが増えてきました。本作にもその片鱗を伺うことができます。