フランス・パリで開催された「Japan Expo」にて、X JAPANのYOSHIKIからニューアルバム(タイトル未定)の世界同時発売が発表されました。スタジオアルバムとしては1996年11月4日に発売となった「DAHLIA」以来、約20年ぶりの新アルバム発表となります。さらに発売翌日となる2016年3月12日(現地時間)には、イギリスの「The SSE Arena, Wembley(ウェンブリー・アリーナ)」にて発売記念パーティー「#XDAY」の開催も決定しました。会場ではライブのほか、アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞に輝いた映画『シュガーマン』で製作総指揮者で知られるジョン・バトセックがプロデューサーを務め、ザ・ローリング・ストーンズのドキュメント作品「Stones in Exile」を手掛けたスティーヴン・キジャックが監督を務めるX JAPANのドキュメンタリー映画が世界初公開となり、チケットはLive Nationオフィシャルサイトにて発売中とのことです。「#XDAY」のトレーラーや先日のLUNATIC FEST.でも、今後の発表に含みを持たせていたYOSHIKIですが、ついに待望のニューアルバム発表となりました。YOSHIKIの体調が心配ですが、早い療養と日本国内でのライブも期待したいところですね。
【X JAPAN】
Vocal:TOSHI
Guitar、Chorus:HIDE
Guitar、Chorus:PATA
Bass、Chorus:HEATH
Drums、Chant、Piano、Keyboard:YOSHIKI
Guitar、Violin、Chorus:SUGIZO
Bass、Chorus:TAIJI
【オフィシャルサイト】
http://www.xjapanmusic.com
YOSHIKI(Dr, Piano / X JAPAN)コメント
●アルバムの制作状況について
まだ完成していません。最終の締め切りまで、できる限り制作を続けるつもりです。
●アルバムの内容について
シングル曲の寄せ集めではなく、アルバムとして意味があるものにしたいと考えています。今のところイントロダクション的な短い曲も含めて12曲程度になる予定です。数年前の構想では、アルバムの半分は既存曲の英語バージョンにするつもりでしたが、最終的にはすべて新曲という構成になりました。この中にはライブで演奏していない完全な新曲も含まれます。歌詞は90%が英語です。今後音楽がストリーミングに移行していく中、なぜフルアルバムが必要なのかと考え、さんざん悩みましたが、X JAPANがロックバンドとして何をすべきかを考えた結果、集大成といえるアルバムを今こそ作るべきだと思いました。この作品にすべてを集約し、“アルバムの時代”に終止符を打つくらいの気持ちでいます。
●「LUNATIC FEST.」で観客のコーラスを収録した楽曲について
「Kiss the Sky」というプログレッシブな曲で、過去の曲で言うと「ART OF LIFE」のような展開の激しい曲です。今の時代は3分半とか4分の曲が多いですが、あえて9分を超える曲を作りました。アルバム全体のストーリーの核になる楽曲です。
●現在の体調について
手の靱帯が半分くらい切れており、移植手術を勧められています。手術後の療養期間が3、4カ月と言われているので、アルバムの発売やツアーが全部終わってから、2017年の頭くらいに手術をしようと医者と話しています。
●イギリス・The SSE Arena, Wembleyでのライブについて
最初にX JAPANのドキュメンタリー映画を観ていただき、そのあと休憩を挟んでライブが始まるという特殊な形になります。このライブで初めて発表できる曲がいくつかあると思います。この日は通常のロンドン公演ではなくアルバムの発売記念公演なので、ヨーロッパの方に限らず、世界中から来てもらえるとうれしいですね。
●ドキュメンタリー映画について
アメリカのエージェントの紹介で、脚本家がX JAPANのストーリーをまとめたところ、「こんなにドラマチックなことがあるのか。信じられない」という話になり、関係者から映画化のオファーを受けました。メインの撮影自体はアメリカ・ニューヨークのMadison Square Garden公演の数カ月前から行われましたが、どういう時代に僕たちが出会ったのか、X JAPANはどうやって結成されたのか、ヴィジュアル系はどのように始まったのかといったことも映画には盛り込まれます。僕たちのことがハリウッド映画として、外国の方たちの視点で描かれることになると思います。
引用元:音楽ナタリー(http://natalie.mu/music/news/152911)